今日の一言(2000年1月分)

  職員朝礼での社長訓話集   一つ戻る   最新版へ戻る     

書きとワープロ        (1・31)
2通りのプロ           (1・29)

ホールへのこだわり     (1・28)
飽和状態           (1・27)
波及効果           (1・26)
複数の楽器をやるということ(1・24)
バンドの運営         (1・23)
定期会員券の良さ      (1・21)
ジャンルの開拓        (1・20)
課題発見法          (1・18)
習慣              (1・14)
ハガキのバーコード     (1・13)
新学期             (1・12)
モノレール           (1・11)
成人の日           (1・10)
ご挨拶             (1・ 9)


1月31日  手書きとワープロ

  私が教員になった15年前、世の中にワープロは存在していなかったと思います。職員室中でただ1人、美術のY先生が和文タイプの使い手でした。Y先生の作った文書を見て、「わあ、印刷屋さんが作ったみたい」と、誰もが感動しました。現在、私は殆どの文書をワープロで書いています。ワープロを使ったことのある人ならばお解りでしょうが、ワープロの利点は、きれいに仕上がること以上に、編集が楽にできる点にあります。原稿用紙に手書きの時代は、たった1字の脱字を修正するにも、段落全部を消しゴムで消したりしたものです。ワープロでは、文章の全体構成を大幅に変更するのさえ、朝飯前です。
 ワープロを使うようになって、文の仕上がりは良くなったと思います。手書き時代は、修正したい箇所を妥協することが多々ありました。ではワープロはすべてにおいて勝っているでしょうか。最近私は文を書くときに、あまり頭を使わなくなったことに気づいています。以前は、構成や言い回しなどの殆どすべてを、頭の中で組み立ててから書き始めたものですが、ワープロでは、修正することを前提として、取りあえず思いつくままに書いてしまうのです。書かれたものを見ながら、起承転結を割り振っていくことさえあります。だから、大幅修正どころか全面書き換えに近いこともあり、そんな時は、手書きよりかえって時間を食っているのではないでしょうか。また、神経を集中して頭の中で組み立てるという工程が無い分、迫力に欠けるような気もします。こういった欠点に陥らないように、ワープロを使う場合も、手書きでいくつもりで極力、頭を使うように心掛けています。
 楽譜を書くためのワープロソフトのようなものも、たくさんありますが、今のところ私は編曲をすべて手書きでやっています。理由は同じで、集中しないで書いてしまうのがイヤだからです。モーツアルトは、どんな大編成の長い交響曲でも、すべてを頭の中で完成させて、それを紙に写すだけだったといいます。あの時代に譜面書きソフトがあったら、モーツアルトの作品は、もっと完成度の高いものになっていたでしょうか。私にはノーだと思えてなりません。彼の天分と集中力が、あれだけの作品を生んだのだと思うのです。
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1月29日  2通りのプロ

 以前どこかのプロのオーケストラの団員が、音楽専門誌のインタビューの中で、「休日の過ごし方は?」という質問に、「ドライブやゴルフ」と答えているのを読んだことがあります。それはまあそれで、別にどうってこと無いのですが、続けて「何日かまとめて、音楽を忘れる時間が必要です。でないと、音楽が嫌いになってしまいます。音楽家はみなそうですよ」という部分が興味深く、印象に残りました。「へえぇ。プロの音楽家って、そういうものなのかぁ。大変だなあ」と、妙に納得したのですが、やがてその「みなそうですよ」の部分だけは正しくないのでは、と思うことが多くなりました。
 指揮者の岩城宏之さんは、多くの著書の中でウイーン・フィルの素顔をレポートしていますが、その中に「ウイーン・フィルのメンバーは、自分の本番が無いときに、他のオーケストラの演奏を聴きにいくことが多い」という部分があるのです。そして彼等は、限りなくアマチュアに近い感覚でやっていることが書かれています。つまり、本業はオペラの伴奏で、そこから給料はちゃんといただいており、暇なときにウイーン・フィルとして、自分達の好きな指揮者を選んで楽しく演奏し、ギャラは山分けなんだそうです。まったく別のジャンルでも、同様の話がありました。ジャズ・ドラマーのデイブ・ウエックルを紹介したものに、「彼はドラムの仕事が終わって、少しでも自由な時間があると、趣味であるドラムや音楽のことを考えている」というようなことが書かれていました。こういう音楽家は、実は少なくないようで、私達のバンドを指導して下さっているプロの先生方も、音楽が職業であり趣味である、といったタイプの人たちです。24時間音楽のことを考えているような人達です。
 当然そういう、趣味が実益を兼ねてしまっている人達は、金のためだけという色彩が強い人より優秀なプロでしょう。ビル・ゲイツも、仕事が終わったら大喜びで、趣味のパソコンをやるような人だからこそ、あんなに優秀なのでしょう。だとすると、私はちょっとヤバイです。とてもじゃないけど、物理が趣味だなんて言えません。東京物理サークルという、優秀な物理の先生たちが集まった研究会に、私も名前を連ねさせていただいてますが、ここの人達の中には、明らかに趣味で物理をやっている人が少なからずいらっしゃいます。そういう人達の授業は、やっぱり斬新なアイデアに満ち溢れ、生徒を惹きつけているようです。どの世界にも、プロは2通り存在するようです。私は今後も、趣味で物理の授業はできそうもありませんが、せめてイヤイヤでなく、自分も心から楽しいと思える内容を選んで、生徒にも教えようと心がけています。
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1月28日  ホールへのこだわり

 徹夜組というのを、皆さんはやったことがおありでしょうか。どうしても手に入れたい物が、早いもの勝ちとなれば、夜通し行列に加わるのも辞さないという人は、案外多いようです。私も一度だけ、そういった行列の一員になったことがあります。と言っても、組織的な徹夜組だったので、8時間程度の当番が終わると、次の要員と交代できるというものでしたから、それほど大変でもありませんでした。しかし、その順番待ちの期間は、驚く無かれ2週間!何をそれほどまでにして手に入れたかったのか・・・。それは実は演奏会で使用する会場の予約でした。
 私が大学1年の冬、所属していた男声合唱団の定期演奏会は、音楽専用では無い普通のホールで行われました。1年生の私などは、それがどんなに大変なことなのか、知る由も無かったのですが、指揮者の先生や上級生など、みんながみんな本番のずっと前から、そのことに関して苦言めいたことを話していました。その前年、我が団は、ホールの予約戦に出遅れ、敗れていたのです。実際それはキツイ演奏会でした。どんなに頑張って声を出しても、残響が殆ど無いので、吸い込まれてしまう感じです。エコーを切ってカラオケを歌うことを想像していただくのが簡単です。その定演と同じメニューで、直後に大阪公演をやりましたが、このときは非常に良く響くホールだったので、すごく気分が良く、歌いやすかったです。PAを通す音楽と違って、室内楽や合唱にとっては、ホールの性質は死活問題なのです。この頃、浅草公会堂が響き、値段、地理的条件のすべてにおいて優れていたらしく、大学合唱団の人気の的でした。翌年の浅草争奪戦に勝利することは、私達部員全員に課された至上命令でした。
 予約開始日はちょうど1年前。昨年は5日間の徹夜組を組織したにも関わらず、1週間前から並んでいた大学に敗れています。2年生のM実行委員長の案は「2週間」。常軌を逸していることは百も承知。ただ確実に予約を勝ち取るために手段は選べません。この案は可決され、M先輩と私と、同期のYがまず初日要員として浅草に向かったのです。公会堂に到着すると、予期せぬ事態。誰も並んでいないので「やったあ一番乗り!」と喜んだのもつかの間、警備員みたいな人に追い返されてしまいました。「こんなに早くから並ばれても邪魔で迷惑だ」ということのようです。ごもっとも。その時、ふと感じる視線が・・・。振り返ると、大学生風のグループがいくつか隠れて私達の方を見ています。同じ目に遭った先客がいたのでした。警備員さんが「並んでいいぞ」という瞬間を待っているわけです。車の中から張り込み刑事のように、警備員室を観察しているグループもいました。こうして、一番に並ぶ権利の争奪戦が、夜の浅草を舞台に展開していったのです。翌年12月、私は浅草のステージ上にいました。我が団は勝ったのでした。「今度は1ヶ月はやんないとなあ」なんて本気で話している頃、浅草の予約がすべて抽選方式になったという知らせが入りました。余りの過熱ぶりに、行政当局が対策を講じなければならないほど、演奏者というのはは良いホールにこだわるものなのです。
 今日、秋留台ブラバンの演奏会のために、秋川キララホールを予約してきました。5月6日(土)です。このホールは、はっきり言って良いホールです。最近、予約戦が激しさを増していて、3月なんか凄い競争率です。秋川近辺で徹夜組は余り見かけないので、ここも抽選でしょうか。徹夜してでも取りたいホールです。是非一度、その響きを味わってみてください。

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1月27日  飽和状態

 たったひとつの曲ばかりを、延々と練習し続けた経験が、何度かあります。初めてピアノの発表会に出たのは、小学校3年の時で、曲は「ウオーターローの戦い」でした。それまでは毎週新しい曲に取り組んでいたのが、その曲だけを毎週やる、いわゆる発表会モードに突如転換したので、「これは重大なことなのだな」と感じ、まじめに練習しました。発表会が一ヶ月後くらいに迫った頃、私はすでにつっかえないで弾ける状態に達していました。今だからこそ、それは単なる出発点であることを理解していますが、当時の私にとってそれはゴールであり、そこからさらに音楽の解釈を深めるといった概念がありません。でも発表会が不安なので、とにかく練習は続けます。当然、マンネリ状態に陥るのですが、やがてハッキリと下手になったことが自覚できるのです。ピアノ発表会には、あと2回出ましたが、状況は同じでした。ある所で進歩が止まり、そこからはやればやるほど下手になる感じなのです。
 大学3年の時のエレクトーンのコンクールで、運良く渋谷吉祥寺ブロック大会へ進めました。ブロック大会の選手は、とてつもなく優遇されます。大会終了まで、センターに1台しかない、当時最新鋭のEX-1という楽器を、ほぼ独占して練習する権利を与えられました。大学の行き帰りに渋谷センターへ寄って、好きなだけ使わせてもらったのですが、正規のレンタル料金はいくら位になるのか見当もつきません。ご機嫌に練習中のある瞬間、「来た!」と思いました。リズムに乗れないっていうか、乗れてるかどうかさえわからないような感じ。明らかに練習し過ぎによる飽和状態です。エレクトーンの強みで、わざとテンポを変えたり音色を変えたりして、気分転換を図りますが、演奏はどんどん雑になり、気持ちが入っていきません。ただ弾いてるだけ。こうなっちゃったらもう、2、3日休むしかありませんでした。
 常識的には、練習量と上達は比例しそうなものですが、必ず飽和状態は訪れます。そうならない幸せな人は、単なる練習不足だというのは偏見でしょうか。飽和から脱却するには、結局自分のキャパシティを拡大する他無いと思います。その方法は、他人の良い演奏を聴くことが第一です。自分の殻の中でいくらもがいても、手掛かりは得られないと思うのです。また、1曲だけを練習するのでなく、どんな切羽詰った時でも、何曲か並行して練習するのがよいと思います。それは気分転換という意味ではなく、視点を変えてみるということを意味します。昨日のテーマと同じですね。他の曲の中からヒントを得て、波及効果を狙うわけです。秋留台高校の吹奏楽部では、コンクールの前日でも、コンクールでやる以外の曲を数曲、けっこう時間かけて練習していました。見に来た人から「すごい余裕!」なんて言われましたが、余裕のワケねえだろ!おっと、無いざますわよねえ。まあ、そういった計算でやってたわけなのです。あと、集中力が減退しないように、という意味があるのはもちろんです。仕事や、その他生活のいろいろな場面での行き詰まり打開法も、原理的には同じですよね。・・・やっぱりこういう落とし方になるか。教員だなあ。

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1月26日  波及効果

 うちの学校の、謎の物理教師「クムクム先生」には、よく準備室で囲碁を教わりました。最近お互い忙しくて、全然打っていないのですが、以前は1日3局位打ったこともあります。(勤務時間中も、無かったとは言い切れん・・・) クムクム先生は5段なので、私は一方的に教わるだけですが、たくさん教わった中で印象的なのは、「Aという石を取りたければ、Aを追うな」という一言です。ご存知のように囲碁は黒白交互に打ちますから、一つの石を一途に追いかけても逃げらてしまいます。どうしてもつかまえたければ、それこそ二度続けて打つしかありません。そこで、全然見当違いのBという石を追うのです。Bは逃げるので、つかまりません。ところがですねえ、Bと追いかけっこをしているうちに、いつのまにかAへの包囲網ができあがっていくのですよ。誰かの書いた本に「金持ちになりたきゃ、金を追うな」っていうのがあって、全く同じ言い方なのが面白かったです。
 この教えは人生全般に当てはまる極意のような気がします。他にも似たような言い回しを、いくつか耳にしたことがありまして、その一つは「女性にモテたけりゃ、女性を追うな」みたいなのです。「女にゃ目もくれない的な態度で夢を追う男に、自然に女性が集まって来る。中味の無い男が、いくら女のケツを追いかけ回しても、誰もひっかからない」というのが真意だったかな。お金持ちの話も、確かに当たっていると思われます。一攫千金を狙って財テクやろうとすると、たいていヤバくなりますが、ビル・ゲイツみたいに、金に興味無さそうな人が大金持ちになりますもんね。実は音楽の分野でも「ピアノが上手くなりたけりゃ、バイオリンを習え」という格言があるんですよ。(バイオリンだったっけ? よく覚えてない) これは経験上、私もまったく同感です。一つの楽器、或いは一つの曲ばかりを練習しつづけると、必ず壁にぶつかってしまいます。集中的にやればやるほど、一点しか見えなくなって、袋小路みたいになるんです。ところが、その時にまったく別物に取り組むと、容易に突破できることが多いんです。これは気分転換というレベルのものでは無くて、別物だから故に得られる突破口です。視点を変えることにより、見えなかったものが見えるんですね。複数の楽器を練習する最大のメリットは、このことだと思っています。ああ、やっと前回の話につながった・・・。卒業式までもうわずか。クムクム先生が3学年主任の大役を終えられたら、また囲碁を教えていただこうと思っています。

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1月24日  複数の楽器をやるということ

 本日は午前で授業が終わり、部活の方も久しぶりにまとまった時間がとれます。トランペットのロングトーン約30分。プロの先生から教わったように、なるべく小さい音で、唇に余計な力を入れないようにして、静かに自分の音と向き合います。このときの私の脳波を調べれば、たぶんアルファ派かなんか知らんけど、出まくっとんのとちゃうやろか・・・。禅寺で瞑想するのと同じ効果があるかもしれません。雑念を捨てて、無の境地になれるこの練習は、なんとなく好きです。さて、私がよく訊かれることの一つに、どうやったらそんなにたくさんの種類の楽器ができるようになるんだ?というのがあります。今日はこれにお答えしておきましょう。
 何カ国語もペラペラに話せる人っていますよねえ。あの人達は、決して「一カ国語習得に要する努力×国の数」の努力はしていないだろうと思うのです。英語ペラペラになった人が次にフランス語をやる場合、そしてさらにドイツ語へと手を広げていく場合、習得に要する時間は、どんどん短くなっていくはずです。言語習得の過程には共通点が多いでしょうから。楽器に関しても、全く同じことが言えて、何か一つできるようになった人が、他にもう一つ、と欲張るのは案外簡単です。将棋の強い人が同時に囲碁も強くなるのも、同じ理屈だと思います。部活の場合、ふつうは「二兎を追う者一兎も得ず。一つの楽器だけをやるべき」という考え方が多いようですが、我が社では、郁恵部長もトランペットの他、ピアノ、フルートをやりますし、秋留台のブラバンでは、少人数ということもあって、複数の楽器を練習することを、むしろ奨励しています。複数の楽器を扱えるメリットは、もちろんいろいろあるのですが、それは次回に回すとして、私はそういうメリットのためにでなく、ただ単に興味が沸いて、やってみたくなっちゃうだけです。ちょっといい演奏を聴くともうダメ。どうしてもやってみたくなって、しかも恐ろしいことに、できそうな気がしちゃうんですよ。そして衝動買い! 全然貯金が無い理由は大部分これでしょう。(最近はさすがに控えてますが)
 マルチプレーヤーとか言われて、羨ましがられることの方が多いですが、隣の芝生はやっぱり青いんだなあ。一つの楽器だけをずうっとやっていれば、もっともっと上手くなっていたろうなあと、広く浅くすべてが中途半端の自分を、時々嘆いたりしています。

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1月23日  バンドの運営

 昨日はUnisonの練習日で、今日はニューサウンドの総会でした。普通の家庭がのんびりするはずの土日連休は、我が社の最も活動的な時間になります。Unisonの方も来月は総会をやるとのことで、この季節は我が社にとって、1年間のフシ目という感じがします。私は本日、ニューサウンドの副代表に選出されました。代表も3期ほどやったことがあり、副代表は5期目くらいかなぁ。大学の合唱団では部長だったし、日野市民吹奏楽団の団長も2期やったっけ。こういう役目は慣れていて、それなりのノウハウを持っていそうなものですが、こいつがなかなか難しい。バンドは生き物といったらいいのか、自分が力不足なだけなのか、未だにこうすれば上手く行く「バンド運営勝利の方程式」は見つかりません。
 アマチュアバンドの運営は、会社組織などと違った難しさがあると思います。利潤追求を目的としていれば、組織内にイヤな同僚や上司がいても我慢するでしょうが、バンドの場合は、いやになった人はサッサとやめていきます。ご機嫌を取りながら、厳しいことも言ってゆかなければならない、というのがリーダーの難しさです。アメとムチって言うの?ちょっと違うかなぁ? 唯一上手くいくのは、カリスマ的リーダーが存在するバンドではないでしょうか。あるリーダーを信奉する人々だけで組織されたバンドは、実に円滑に運営されています。(バンドに限らない?) 例えば学校の部活とか、OBバンドなんかは、その典型でしょう。一つの学校のOBだけが集まって旗揚げしたバンドが、当初は順調に活動を進めていきますが、一般から募集をかけて新しい血が混ざると、ギクシャクしてくるという実例をいくつか知っているのですが、単なる思い込みでしょうか。
 ニューサウンドの代表には、創立者で初代代表の高橋哲史さんが久しぶりの登板です。20周年記念コンサートに向けて、カリスマ的求心力を発揮していただけるのではないでしょうか。

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1月21日(金)  定期会員券の良さ

 私の好きな音楽ジャンルの開拓に、大きく貢献したものの一つに、NHK交響楽団の定期会員券というものがあります。年間10回の定期演奏会の指定席を、まとめ買いするもので、N響に限らず、どこのオーケストラでもやっている制度だと思います。最大のメリットは、価格が割り引きになっていることですが、10回分の座席がすべて同じ場所なので、最初にいい席が取れれば、あとは常にその席で聴けるわけです。しかも次の年に更新もできるので、すごくいい席を新たに獲得することは、実際たいへんです。N響定期のS席は、滅多に放棄する人がいません。さて、私の定期会員デビューは1988年でした。たまたま好きなメニューが連続したので、A席の3回連続券(シーズン券)を買って、これはいい!と思ったので、そのまま年間会員に乗り換えました。今は渋谷に19時に到着することが困難な環境なので、泣く泣く席を放棄してしまっていますが・・・。
 年間会員になって、いろいろ感じたことがあります。10回の演奏会の中には、元々自分が好きで聴きたいと思っていた曲もあるかわりに、聞いた事も無い名前の曲も混じっています。そういう曲ばかりのプログラムの日は、1回券だったらわざわざ聴きには行ってないはずですが、もったいないのでとりあえずは行くわけです。するとこれが意外と新鮮だったりするのですねえ。非常に良く知っていて、部分的にスコアまで覚えちゃってる程の曲だと、素直に楽しめななかったりすることがあります。「おっ、そこをそう来たか」とか「そりゃあないでしょ」みたいに、生意気にも、指揮者を批評するような立場になってしまうのです。全然知らない曲だと、音の湯船につかっているような感覚で、ただ全体の響きを楽しんでいることができます。年間会員券は、ジャンルの開拓と同時に、私が忘れていた「音楽の本来の楽しみ方」を思い出させてくれました。クラシックがお好きで、毎月決まった曜日の19時頃までに都心のホールに行ける条件に恵まれている方には、この会員券をお勧めしたいと思います。

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1月20日(木)  ジャンルの開拓

 「好きな音楽は?」と訊かれて、「クラシック」「ロック」「ジャズ」「演歌オンリー」等々、いろいろな回答があります。我が社では、全社員が「ジャズ」と答えるようになって久しいのですが(弦太課長も毎日バディ・リッチのビデオに熱中)、じゃあ他のジャンルは嫌いなのかというと、決してそんなことは御座いません。我が社のCDラックには、幅広いジャンルが揃っております。比較的多いのはジャズですが、クラシックも200枚位はありますから、「クラシックが好き」と宣言しても、あながちウソにはならないでしょう。音楽の場合でも、食わず嫌いというのは有るようで、無理矢理とかダマされたりとかして聴いたら、つい好きになっちゃったということが多いです。新しいジャンルに目覚めるには、何らかのキッカケは必要でしょう。好き嫌いが多い子にとって、給食は苦痛ですが、給食のおかげで好き嫌いが減る効果もあるはずです。
 私の場合、編曲等の仕事が給食の役割を果たすことがあります。元々器楽中心に活動していた私にとって、歌ものは縁遠い存在で、中でもシャンソンなんてまるっきり無縁でした。それがひょんなことから、若林圭子さんという本格派のシャンソン歌手の方の伴奏譜を作り始めて、いやおうなしに聴くようになって、これがハマっちゃうんですよ。歌い方とか雰囲気が美空ひばりさんと似ていて、魂にズシンとくるあの感じです。若林さんは、レオ・フェレという、フランスでは神様みたいな伝説的歌手の歌を、数多く訳して歌われています。そのレオ・フェレの歌が、これまたすごい! フランス語なんか解らなくても、十分ズシンと来ます。言葉では説明できないので、一度お聴きになって下さい。
 車はシビックで10年我慢して、やっとでっかいステップワゴンにしたけど、CDラックは毎年増設してるなあ・・・。
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1月18日(火)   課題発見法 

 新設した「音楽教室」のページで、自分自身で課題を発見することの重要性を述べたところですが、じゃあお前はどうなんだ?と言われそうなので、私が現在保持している、音楽上の課題をお話ししましょう。実はたくさんあり過ぎて、消化する(せめて挑戦する)時間の確保が、ままならないという悩みの真っ只中にいます。
 今のバンドに入って、ジャズピアノの門をくぐらせてもらい、アドリブも勉強できて、ピアノ・トリオの真似事くらいはやれるようになったのですが、今すごくあこがれているのはソロ演奏です。コピーするためのお手本も、すでに2、3絞り込めていて、あとは五線紙に向かうだけです。それから、ドラム部門。個人的に、サンバとか、ラテン系のリズムが好きなので、学校の部活の時間にも、精力的に採り入れていますが、やはり右足のダブル踏みが甘いのが、避けて通れないウイークポイント。これは一時期みっちりやれば、絶対にクリアできる壁なので、何とかやっつけたいのです。トランペットでは、アート・ファーマーの渋いやつをコピーしたくてうずうずしているのですが、目下基本中の基本練習に、明け暮れています。
 課題を見つけるというのは、私にとっては極く簡単なことです。見つかり過ぎて困ることが多いです。要するに、やりたい曲が出現して、それが現在の自分の技術レベルからみて、手の届くと思われる範囲にあると思えば、それが即課題となるわけです。肝心なのは「思えば」というところです。掛け算の九九がやっとの人が、2次関数の美しさに魅せられて、何とか理解してやるぞと決意しても、客観的になかなか難しいと思われるでしょう。しかしこの人が「自分は2次関数が必ず理解できる」と確信してしまった場合、途中のあらゆる関門を突破して、目標を達成する可能性が高いと思います。プラスの自己暗示がかけられた人は勝ちですよね。諦めた瞬間に、不可能なことが確定するのです。
うわぁぁぁ。こういう持っていき方って、やっぱり職業病? 新学期、始まってるからねぇ。ついつい・・・。 

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1月14日(金)    習慣

 「歯磨き」を、週に1回しか行わないでも平気な人は、ある意味シアワセ者ではないでしょうか。毎朝晩、磨くことが習慣になってしまった人は、1回でもサボると口の中が気持ち悪くて耐えられません。もちろん、週1回の人は虫歯になる危険が大きいので、実はシアワセ者では無いわけですが、これが歯磨きでなく「HPの更新」となると、ついそんな気がします。1月9日に初めてこのページを書いて、その翌日にまた書いたのが運の尽き。これを書かないと、1日が終わらないような気がしてしまうのですね。初めから更新周期を週1回とか固く決心しておけばよかったと、今更後悔しております。
 毎日書くことの何が不都合かと申しますと、自分が疲れるのはそれこそ自分の勝手ですが、だんだん書く内容が薄くなり、読者の皆様にとって退屈なものになることは、十分予想されます。このまま1ヶ月も続けるうちには、「今日はいい天気だった。終わり」にもなりかねません。昨日、当HPの管理責任者である郁恵部長より、その点につきましても指導を受けたところでございます。
 まだスタートして間もないので、今後もいろいろ模索しながら運営して参る所存でございますが、とりあえず今後の方針といたしまして、「今日の一言」コーナーの更新を、毎日でなく、3日から1週間程度の不定期とし、内容は「音楽事務所」と銘打ったHPにふさわしい音楽ネタを中心にしようと思います。再三申し上げますように、この方針もまたあっという間に変更する可能性大です。皆様のご意見ご要望をお待ち申し上げております。                        (社長:富士春)

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1月13日(木)     はがきのバーコード  

 「暗号解読」というのをやったことがありますでしょうか? エドガ・アラン・ポーの「黄金虫」を何度も読み返して堪能したのは、小学生の時でしたが、それ以来「謎解き」や「推理モノ」はジャンルを問わず大好きです。うちの学校では、3年の物理で、暗号解読もどきの実験をやらせたことがあります。使用済みのJRオレンジカードに、砂鉄を振りかけると、磁気データが記録されている部分だけに模様が現れます。ようく見るとバーコードのように並んでいるんですよ。何枚も用意すれば、規則性が見えてきますから、解読できる理屈ですが、実際そんなに明瞭なバーコードにはならないので、解読まではしたことがありません。
 今日、同じ物理準備室の住人で先輩教師のクムクム先生が、面白い題材を持ってきて、何やら解読に挑んでいます。それは封筒に刻まれた、「見えないバーコード」でした。私も実は初めて知ったのですが、郵便番号が7桁化されて以来、殆どの郵便物は、最初の機械を通り抜けるときに、その7桁に相当するバーコードを印刷されるのです。これがブラックライトを当てると、鮮明に浮かび上がります。このバーコードを利用客自身で付けると、送料が5%割引きになるんだそうですね。そういえば、業者から送られてくるDM何かに、最近バーコードが多くなったような気がします。クムクム先生はすでに、インターネットで「バーコードの解読法」を入手していて、明日の3年生の授業で、実際に解読をやらせようと考えたのでした。
 と、ところが・・・。その虎の巻どおりに解読すると、どうしてもうちの学校宛の郵便物に付いてるバーコードが197−0812になってくれないのです。理科の教師二人してバーコードを見つめながら、あちこちに区切り線を入れたり逆さにしたり、悪戦苦闘すること1時間余・・・。「そうだ!」とクムクム先生。「最近の宛名作成ソフトにだったら、郵便番号のバーコード変換機能が付いてるのでは!」・・・。職員室中のパソコンを調べるが、残念ながら見あたらず。私達、理科教師という人種は、いつもこうやって、ちょっとした謎解きに没頭して、すぐ半日や1日潰してしまうのです。その様子は、ハタから見ればさぞ異様なことでしょう。物理準備室が、秋留台高校の第7サティアンと呼ばれるのも、我ながら納得できてしまうのです。         (社長:富士春)
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1月12日(水)
  新学期


 授業が始まりました。新年1発目の授業は1年7組の化学。2時間続きの実験です。うちの営業部長も高1の時の化学は、私に習っているので、時々当時の授業の感想を聞いて、参考にしたりしているのですが、彼女が最も(唯一だったかな)印象に残った実験が、「ビーズ作り」だったそうです。一酸化鉛、ケイ砂、ホウ砂を混合し、微量の着色料を加えて熱し、色とりどりのガラス玉を作るのです。型を作ってうまくやると、星型やハート型もできるので、化学が嫌いだという生徒も熱心にやります。2000年最初の授業はこれで決まり、というわけで今日は、私自身も一緒にガラス作りを行って、楽しくやって参りました。私のは、色がいくつか混ざってしまったらしく、「う○こ色」になって残念でしたが・・・。
 さて話は変わりますが、今日からうちの職場に「情報教育アドバイザー」の渡辺先生が着任されました。今や学校でも、成績処理等、パソコンでやるのが当然で、校内の何十台かのパソコンはすべてネットワークで結ばれ、どこから得点を入力しても一つのサーバーに行きます。そうなると、システムの構築や改良はもちろん、何せ成績ですからセキュリティなど、専門的な知識を持った人がいないと、対応しきれなくなります。渡辺先生はそういったことを始め、いろいろとサポートして下さるようです。
・・・でですねえ。その渡辺大先生のお席が、何と私の隣になったのです。「恐い人だったらヤダなあ」とか、密かにビビっていましたが、完全な取り越し苦労でした。とても温厚な方で、隣りの特権で、もう早速いくつか初歩的な質問をさせていただいたりしました。とっても親切に対応してくださって、とても感激でした! 思うにどこの世界でも、本当の実力者って、絶対にエラそうにしないものですね。知識をひけらかすような人は、たいてい疑ってかかった方がいいようです。そこへいくと、HP上に音楽講座みたいなの掲っけて喜んでるような私など、まだまだチンピラですねえ。明日もいろいろ教わってこようと思います。(社長・富士春)

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1月11日(火)    モノレール

 本日、学校は3学期の始業式でございます。私どもの仕事始めであったわけですが、私はいきなり九段下の日本教育会館まで出張でありました。組合の本部委員会なので、正しくは出張ではなく「職免」というやつですが。さて、電車が立川駅に着く間際になって、「中央線の大幅な遅れ」がアナウンスされます。見ると確かに、東京方面のホームに人が溢れています。中央線恒例の人身事故によるものでした。(ホント
に恒例なのだ) 「参ったなあ。もっと早く判ってれば、西武線で迂回したのに」と思った次の瞬間、私の頭にあるアイデアがひらめいたのです。それは、昨日開通したばかりの「多摩都市モノレール」で多摩センターに出て、京王線で新宿へ行くという
ルートです。期せずして、話題の新路線に試乗するチャンスがやってきたというわけでした。
 乗った感想はですねえ・・・。景色が良く、静かで乗り心地が良い。これは前評判通りでした。中でも圧巻は、立日橋の真上を車を下に見ながら走る所、中央自動車道 をまたぐ所、それから7階建てくらいのビルを見下ろしてゴールする多摩センター付近でしょうか。空飛ぶ気分ですね。ただし「今地震が来ませんように」の祈りにも、自然と力が入ります。料金360円はちょっと高い印象ですが、バスを乗り継げばもっとかかりますから、まあ納得できる範囲です。「多摩丘陵を越えるあたりは、まさ にジェットコースター気分」というふれ込み・・・。これはいかがなものでしょう?
 軌道だけ見れば確かにそんな感じですが、遅い、遅すぎる。こんな遅いコースター はありません。そう、妙に遅いのです。教習所の車並みです。モノレールや新交通システムは皆遅いのでしょうか。いや、そうではありません。羽田空港へ行くやつなんか、けっこうトバしますよねえ。ゆりかもめだって、車といい勝負をします。このへんのことは、鉄道に詳しい方のご意見をお伺いしたい所です。
 昨日は開通日で、しかも休日でしたから、「乗るために乗る」人々でごった返したのは当然として、一夜明けた今日も結構混んでいました。ノート片手に勉強中の大学生が多いようでした。瀬戸大橋やらアクアラインやら、ここ最近に開通した交通網は、利用者数が当初の見込みを大幅に下回るという憂き目を見ていますが、多摩モノレールは「ヒット路線」になるような気がします。(社長:富士春)
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1月10日(月)  成人の日
 1月15日でない初の成人の日となった今日、各会場はどんな様子だったでしょうか。
私自身が初めて成人式の式典に参加したのは、1974年、13歳の時でありました。(市民吹奏楽団の一員として式典で演奏をするために、自分が20歳の時以外に、何回も参加しています)。 その当時の20歳の人々(現在45歳)は、ずいぶん大人っぽく見えたことを覚えています。市長さんの難しくて長い話も一糸乱れず静聴し、今話題の「式典崩壊」の兆候はゼロでありました。それが7年後の私の世代になると、状況はずいぶんと変わってまいります。同じ日野市の成人式で、市長も同じ森田さんで、話を聞いている新成人は極く一部。会場に入らない者も大勢おりました。我々昭和36年生まれは新人類のハシリで(35年生まれからが共通一次世代とも言われる)、式典崩壊もたぶん、ここいらが元祖ではないかと思います。最近の状況については、新聞等で伝えられているとおりです。
 さて、我が社では、郁恵部長が昨年新成人でありました。私も朝から車で、着付けから式典会場へと走り回ったわけでした。ついでに弦太をだっこして式の様子を覗いてみるか、と外野席へ入ったとたん、目を疑う光景が・・・。日の出町には中学校が2つしかなく、新成人の数も200人くらいの、こじんまりした式典です。その200人ほとんど全員が整然と講演に聞き入っているのですよ。ま冬で外は曇りなのに、サングラスをかけて携帯電話で話しながら会場の外で座りこんでいる、いわゆるおバカさんは4、5名程度で、完全に浮いています。その式場には、新成人として、パイレーツの西本はるかという有名タレントも参列しているのに、この落ち着きようはいったい何なのでしょう?
 思うに「式典崩壊」は都市部に特有の現象なのではないでしょうか。東京でも、田舎の方へくれば、未だにこういうほのぼのとした光景を見ることができるし、地方でも仙台市のように人口の多い都市では、崩壊先進地域になってしまうのかもしれません。私は成人式を通じて、日の出町がとっても好きになりましたが、皆様の地域はいかがですか。 (社長:富士春)
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1月9日(日)  ご挨拶
 
あけましておめでとうございます。皆様、良いお正月を迎えられましたでしょうか? 実は当社では、社員全員が風邪をひくという、思わぬスタートとなりました。
先頭を切ったのは弦太でして、大晦日の買い出しのとき、人ごみの中でいただいてきたようです。社長、営業部長とも健康には自信があり、今までめったに風邪などひいたことは無かったのですが、子供の風邪というのはスゴイ威力のようで、
現在の3人家族体制になってからは、弦太がやられたら、必ず他2名にも移るということが例外無く続いています。幸い、今は全員回復しております。
 さてこのHPも、関係者の皆様限定で公開させていただいてから3日目となりましたが、皆様からのあたたかいアドバイスや激励のメールをいただくことができ、
担当責任者の郁恵部長もホっと胸をなでおろしているところでございます。
今後の目標といたしましては、本日新設のこのページを、可能な限りタイムリーな話題で更新してゆくことと、多くの方々に相互リンクのお願いを始めることを考えております。一部マニアック過ぎて、到底人様のお役にたつページと底言えるものではありませんが、営業部よりお願いに上がりました際には、ひとつよろしくお取り計らい下さい。それでは本年もよろしくお願い申し上げます。(社長:富士春)  
 
 明けましておめでとうございます。お年玉も貰えない年になり、そのうちいとこが増え今度はあげる立場になるのかと思うと少し寂しい気がします・・・・(泣)今年はいろいろなことに挑戦していけたらいいなと思っています。2000年ということで、何か大きなことが1つでもできたらいいなぁ・・・・。とりあえず、今年1発目の挑戦は、このHP作りになりました。日に日にアクセスカウンタの数が増え、とても嬉しく思います。
みなさんのご意見ご感想を参考に、より良いHPを作っていきたいと思っていますので、どんなに細かいことでも、是非メールを送ってください。(営業本部長:郁恵)

  jkんbtbgんrhg:xgtjtるtyh@flfdlfcdぉぉお;おvfkdgjgkhんghlbkb(広報部課長:弦太)

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