職員朝礼での社長訓話集 一つ戻る 最新版へ戻る
中古品 (5・30)
楽器の維持費 (5・28)
楽器持つ (5・26)
楽器持ち (5・22)
裏方の気持ち (5・21)
合唱のパート (5・19)
合奏のパート (5・17)
気楽な身分 (5・15)
じっくり構える (5・13)
続・観客動員数 (5・11)
観客動員数 (5・ 9)
演奏会翌日 (5・ 7)
演奏会前夜 (5・ 5)
明朗会計 (5・ 1)
郁恵部長の服が増えてきたので、うちのクロゼットを新調し、私が独身時代から使い込んだ古いやつを、日曜日にリサイクルショップに持っていきました。電話したら、とりあえず持ってきてくださいというから、値がつくのかと期待するでしょ? でも世の中そう甘くありません。イヤな予感はしてたんです。前の車(シビック)を査定してもらったとき、本当ならスクラップ費用で2〜3万いただきたいところだが、チャラにしてあげると言われた経験がありましたから、今回もそんなもんだろと思ったら、処分費用2000円のところを500円に負けてあげようということで、チャラどころか500円取られてしまいました。まだまだ使えるし、学生の一人暮らしの人だったら喜んで貰ってくれそうな品だと思うのですが、豊かになった世の中では、やはり新品志向が強くて、高値で買い取ってもらえる中古品は極く限られた範囲にしかないのが現実です。
楽器の中古というのも状況は同じで、何の特徴もない普通のメーカーの普通のものなら、新品同様でもすぐに半値以下で、ある程度使い込んでキズなんかがあれば二足三文かタダです。寂しい話ですが、マイ楽器を買ってがんばっていた部員が、卒業後何年かたって「先生、楽器を売りたいんですが」と相談してくるケースがあります。こういう場合、売ってもホントにいくらにもなりませんから、とりあえずそのまま所有しておけば、そのうち吹きたくなることもあるんじゃない?なんてアドバイスしています。
楽器の中で、中古の方が値が上がる期待が持てるのはサックスです。昭和40年代のスカイラインみたいな存在です。金属疲労で音に渋みが出てくるので、製造後30年くらいが旬なんですね。ただし、サックスなら何でもかんでもプレミヤがつくというわけではもちろん無くて、もともと良い楽器を上手い人が十分使い込んでこそ、高値の中古品が生まれます。美術品と違って、ただ持ってれば値が上がるというものではないので、投機目的の楽器コレクターというのは、存在しないのではないでしょうか。
初心者の方から、よく「中古の安い楽器を買いたい」という相談を受けることもありますが、中古品のよい物を選ぶのは何の場合でも至難の業ですから、私は安い新品を薦めています。楽器の世界にはリサイクルは馴染まないかもしれません。
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何の楽器を選んだかは、重い軽い以外にもその人の運命を大きく左右します。4月の終わりに、私はアルトサックスを修理に出しました。ぶつけたり、壊したりしたわけではありません。木管楽器は何年か吹いていると、穴をふさぐタンポというのが老朽化してきて、空気が漏れて音が出にくくなります。安く上げようとしてひどく老朽化した部分だけを交換すると、モグラ叩き状態に陥って、ほとんど入退院の繰り返しになってしまうので、何年かに一度は全部をいっぺんに交換しなければなりません。蛍光灯と同じですね。請求書の金額は5万円弱でございました。フルートを一昨年、クラリネットを昨年、やはり全タンポ交換しましたが、サックスに比べてだいぶ安かったと思います。楽器がでかくなるほど高くつくようですから、もうすぐ出すことになるだろうテナーサックスについては、今からビクビクもんで、バリトンサックスだけは持ってなくてホッとしているようなわけです。木管楽器にはさらに消耗品代がかかります。フルートは例外ですが、その他は植物製のリードを鳴らします。これがまた寿命が短くて、しかも1箱10枚入りを買っても、大当たりは1〜2枚。こだわりさえしなけりゃ、別に1枚のリードを何年吹こうが、10枚全部順番に使おうが勝手なのですが、自分の納得のいく音を・・・って思い始めたら、妥協はできないわけです。リードの値段からいえば、クラやサックスはまだ恵まれている方で、本当に泣きたいのはオーボエやファゴットでしょう。リード代に年間いくらくらい使ってるのか、恐くて聞けません。
ところが金管楽器となると、この維持費が限りなく安いのです。トランペットなんて、オイルとグリス以外に何か使うんでしょうか?ドラムの場合は、スティックは当然消耗品ですが、皮の張り替えがけっこうな出費です。ギターの弦と同じで、硬くなったり伸びきっちゃうともうダメ。スネア、タム、バスドラ、どれも表と裏がありますから、なかなか高くつきます。ホント、楽器によっていろいろです。
ただこれに関しても、あまり愚痴をこぼす人はいないようです。いい車に乗ってる人が、税金も保険料も燃費も全部高いのを承知で、気分良く運転してるのと似てるのでしょう。でもうちの子には、是非とも安上がりの楽器をやらせたいと思います。
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プロ、アマを問わず、演奏家が今の楽器を選んだのは、実は些細なキッカケの場合が多いですよね。特に管楽器奏者の場合は、中学校の部活で入門する人が多いですから、たまたま余ってたとか、吹いてみろって言われて吹いたら「ぷう」と鳴ったから「お前これでいいや」とか・・・。まあそれも何かの縁でしょうから、そのときの先生や先輩を恨んで・・・なんて話を聞くことはありませんが、打楽器奏者だった私の場合、重いティンパニを運ぶ時だけは、自分の運命を呪いました。
ピアノみたいなのは、さすがにマイ楽器を持参することはありませんが、管や弦では練習や本番に自分の楽器を自分で持参するのは当然です。(ホロビッツは自分のピアノを飛行機で運ばせたそうな。しかも練習用と本番用と予備の計3台!) フルート奏者が自分の楽器を手提げかばんの中に入れてるのに、チューバ奏者は人間一人おんぶするようなかっこうで運んでいます。コントラバス奏者も、自分の背丈より高い楽器を運びます。ああいう大きな楽器の奏者は、ほとんど車が必需品で、どこへ行くのも車・・・と思いきや、けっこう電車の中でコントラバスにお目にかかることって多いですよ。私が不思議に思うのは、そういうオモイオモイ楽器の人たちから、あんまり恨み言を聞かないことです。電車で一緒に移動していても、「お前のは軽くていいなあ」と冗談ぽく言われるだけで、本気で「ちっ!軽いおめえらはなぁ、おれたちの気持なんかよぉ・・・」なんて言われ方はしません。きっとみんな自分の楽器に愛着があって、その重さは苦痛というよりも誇りに近いのかもしれません。
私のように、いろんな楽器をやってしまうと、重さ軽さを最優先して考えてしまう場合があります。ニューサウンドのある本番で、「ドラムかトランペットか好きな方で出ていいよ。足りない方をトラで埋めるから」って言われたときに、私はドラムを運ぶのを避けるために、「ではトランペットを」を答えたことがありました。今トランペットにハマってるのは、音に惚れたのか、軽さに惚れたのか、ちょっとわからなくなることがあります。皆さんは自分の楽器の重さを恨みますか?
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私が「お金持ち」ならぬ「楽器持ち」であることは、すでに知れ渡っています。フルート、クラ各2本、サックスはソプラノ、アルト、テナー。トランペット2本にフリューゲルも1本。管楽器はそんなもんですが、ベース3本、キーボード1台、うちにもピアノ1台、アンプなどの周辺機材まで入れると、備品台帳で管理しなければならないほどになります。今までに楽器購入費としてつぎ込んだ額は、だいたいメルセデスベンツ1台分くらい。これでもまあ安く済んでいる方かなあ、なんて思います。バイオリンなら、1本でベンツ20台分くらいのがあるわけですから・・・。昨日ニューサウンドの練習に、バリトンサックスの名手Nさんが、本当に久しぶりに顔を出してくれました。この人の「楽器持ち」ぶりも有名で、たぶん私の一桁上を行ってるでしょう。
さて、「楽器持ち」の中には、たくさん持ってるのでなく、珍しい楽器を持っている人がいます。青梅ブラスで長年ご一緒したO先生は、自分のティンパニーを所有している数少ない方です。昔、吹奏族を見物に行ったときにも、自分のティンパニー4台を持参で参加していた人がいました。プロの打楽器奏者ならまあ理解できますが、アマチュアのマイ・ティンパニには頭が下がりました。
上には上がいるもので、やはりアマチュアで、マイ・ドラを持つ人を知っています。20万円近くしたそうですが、使う機会は非常に少ないようです。彼はトライアングルのビーター(ばち)も、常時20種類以上を携帯し、1小節毎、いや1音符毎に音色を吟味しながら使い分けていました。彼と一緒にステージを経験し、私は打楽器というものについて、たいへん貴重な勉強ができたと思っています。 世の中には、きっとまだまだ「まさかこんなものを自分で所有はしないだろ」というものを所有する人が、たくさんいるでしょう。そんな人たちと会って話をしてみたいなあ、なんて最近思っています。でもとりあえず、音楽室付きのマイホームは欲しい・・・。
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今日はいとこの結婚式へ、家族3人揃って出席して参りました。親族としては珍しいケースですが、私は司会も務め、さらには郁恵部長の兄、妹、そして私の4人でバンド演奏も披露し、大車輪の活躍。ちょっと疲れましたでございます。司会というのはずいぶんたくさんやってきましたが、演奏会と結婚披露宴では根本的に違うような気がしています。演奏会の司会者は、どちらかというと出演者側の人間でありますが、披露宴の司会は完全に裏方で、フロア係や音響照明係と同じ立場です。少なくともお客さんは、司会者を自分たちと同じとは見てくれず、式場の従業員の皆さんと同列に扱うことが多いのです。歓談の最中を狙って、スピーチをされる方に、ちょっと事前の打ち合わせが必要で、私は膝をついて「失礼いたします。司会の者ですが○○様、ちょっとよろしいですか」なんて具合に低姿勢で行くわけですね。すると、「ああ、ご苦労様です。よろしくお願いします」なんて迎えてくれる人は少なくて、「おう、何でえ。オレはどこでしゃべりゃいいんだよ」なんて、タメ口どころか超エラそうに対処される方が多いわけです。私が低姿勢で行くから増長されるのかなあ、とか思ったこともあるのですが、司会が「次はあんただよ。さっさと出ろ」なんて態度は取れないですから、まあ仕方ないのかなって感じ・・・。エラそうにする傾向が強いのは、ふだんエラそうにする機会に恵まれず、人間的にもできていない20代の若者と、エラそうにし慣れている50代の会社役員ぽい人ですね。心当たりあるだろ、コラ!
私が演奏会の出演者という立場にあるとき、やはり無意識のうちに裏方スタッフの皆さんに対して、これに類する態度をとっているのではないか、と心配になります。自分が裏方を経験してみないと、そういうのってなかなか見えてきません。そういう意味では、披露宴の司会は私にとって良い経験です。式場のスタッフの方々と、連帯感をもつことができます。だからこれからもたくさんやっていきたいと思っています。
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私が男声合唱団に所属していたことは、以前にも述べました。男声合唱のパートは4つで、トップ、セカンド、バリトン、ベースは、好きなところを希望してなれるという性質のものでないことは、容易におわかりいただけます。訓練によってある程度音域を広げることは可能ですが、その人がふだん話す声の高さで、ほとんどパートは決まってしまっています。私の場合は、迷わずベース・・・。いくらトップテナーをやりたいと言っても、そりゃ無理なのです。
楽器の場合と同じように、合唱のパートにも性格が現れます。最も自己顕示欲が強くて、嫌われやすい性格がトップで、単なる大酒のみのベース、ただの人セカンド、理知的に振舞おうとするバリトンという具合。トップテナーは、トランペッターと同じ心理で、やたら他の人とハイトーンの音域を競いたがります。一見あこがれるパートですが、当の本人たちは、ベースにあこがれてる場合が多い。ベースは密かに快感を覚えるパートと言えまして、低音域を競う気持も少々あります。セカンドとバリトンは内声といって、難しいながらもハーモニーを作る面白さを堪能することができ、ブラバンで言えば2ndトロンボーンのような存在です。当然ベースがヘタだと、彼らはストレス溜まりっぱなしで、面白くも何ともありません。
ブラバンでは、自分と同じ音を吹くメンバーが多いと、何かとやりにくい面もあって、クラを除けば1パート1人で十分です。オケのバイオリンみたいに1パートを10人以上で弾いて、何が面白いんだろう?なんて思ったことがありました。しかし、合唱では1パートを100人くらいで歌うことも珍しくありません。それはつまらないどころか、すごい快感なんですね。自分の声が100人の声と一体になって、腹の底からウオーンとひびく感じは、一度経験すると病みつきになります。自分が今好きでやっている以外のものにも、たまには足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
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初心者の新入生が入部すると、最初の作業はパート分けから始まります。ブラバンでもオケでもそうですが、小学校の器楽クラブのように、今日はピアニカ明日太鼓というわけにはいきません。本格的な楽器はすべて、合奏に耐えうる音が出せるまでに、かなりの期間を要してしまいます。どのパートに配属されても、ほとんどすべての生徒が1ヶ月も経たないうちに、自分の楽器にハマってしまうので、パート分けをそんなに重要なことだと思っていませんでした。しかし、私が最近あらゆる楽器に手を染めて、あらゆる楽器で合奏に参加してみて、ありゃりゃ・・・と思うことがあります。面白いパートとつまらないパートのかなり大きな落差が、ハッキリと存在するのです。そのパートしか知らないから、特に何の疑問も抱かずにやっていられるのでしょうが、私はビックリしました。
スコアを見ていただけでは解らなかったのですが、パート譜を前にして愕然とするのは、スパニッシュフィーバーのEupです。何だ!この休みの多さは! みんなが青筋立てて吹きまくってる部分が、ことごとく指を折りながら出番を待っているのですねえ。Eup奏者たちはこの事実に気づいているのでしょうか。3rdクラリネットというパートも、地獄のように地味です。ハイレベルなバンドほど、1st〜3rdを固定する傾向にありますから、入学から卒業まで3rdしか吹いたことのない生徒もいるでしょう。可哀想に。ハモれば気持いいから、別にいいのでしょうか?テナーサックスもジャズでは大活躍の楽器ですが、ブラバンではたいていEupとかぶります。どっちかがヘタだと、むちゃくちゃストレスが溜まります。意外なところで、ポップスでの1stトロンボーンというのが、やたら同じ音ばっかりなんですねえ。コードがめまぐるしく変化するのに自分はずうっとFばっか、なんて具合なので、どう見ても2ndの方が面白い・・・。休みが多い割に楽しいのは、やはり打楽器でしょう。チューバも常に絶対必要な音ばかりを吹きますから、これは楽しいです。完全に楽しいことだらけなのが、1stトランペット・・・。
なあんて、私個人の好みを書きましたが、この感じ方は人それぞれのようで、うちの郁恵部長なんか、トランペットは2ndの方が楽しいなんて言いますもんね。ウインドオーケストラ・ユニゾンHPの掲示板で、ただいま「楽器と性格」についての論争が始まっていますので、ご意見のある方は、どうぞご参加ください。(当HPからリンクしています)
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私はこの15年間というもの、全く干渉も拘束もされることなく、部活指導をマイペースで行うことができました。これは考えてみればたいへん幸せなことです。何を言いたいかというと、私の反対で、大きなプレッシャーをかけられて、部活が苦痛になっている顧問の先生も多いと思うからです。例えば、名門私立高校のブラバンを全国大会に連れて行くために、腕を見込まれてわざわざ呼ばれて、3年以内に全国へ行けなかったらクビが飛ぶとかいう立場の先生は、さぞ大変でしょう。また、ほとんどの音楽の先生は、ブラバンを持つことが当然みたいに思われていますから、断ったり手を抜いたりすれば即、怠慢教師のレッテルが貼られてしまいます。私は公立校で、しかも音楽の教員ではないために、むちゃくちゃ得しているという実感があります。理科の先生がブラバンを指揮すれば、どんなヘッポコでも「熱心な先生」になっちゃうものなのです。私がたった一度だけ不当な支配を受けたのは、「四百万円分の特別予算を市に申請してあげよう。うまく取れたあかつきには、君が代を演奏してくれるね」と、校長室で念を押されたことくらいです。もちろん「喜んでお引き受けいたします」とお返事申し上げたのですが、諸般の事情によりできずじまいでした。(バックナンバー2月をご参照ください)
ニッサンのカルロス・ゴーン氏は、「いつまでに、何を」ということを常に明確にし、達成できなければ辞任、というのが信条のようですが、私は本来的にマイペース型人間なので(血液型もちろんB型)、そういうのはダメそうです。今年から学校の先生たちも、「いつまでに何を」を明確にしなければならない制度が発足し、私も今、自己申告書というのを書かされているところですが、こんな風に書いてみたいと思ってます。「すべてマイペースでやらせていただきます。そのかわり、必ずやご満足いただける仕事をいたしますので、じっくりご覧なっていてください」なんてね。カッコイイけど、やっぱり怒られますかね・・・。
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だいたい世の中、あわてて成果を出そうとしてうまくいくタメシが無いように思います。将棋が初段の私が、何年か前に五段のT先生に勝負を挑んだ時のことです。序盤から中盤にかけて、私は非常に善戦しました。顔は渋い表情を作っていましたが、心の中はにやけっぱなし。大金星いただきを確信して、ラストスパートをかけようとしたら、何だか様子がおかしくなりました。「???」と思っている間に負けたのです。それまでの経験では、たいてい自分が負けた大きな原因となる一手、いわゆる「敗着」がわかったものですが、この時ばかりはなぜ負けたのかさっぱり解りませんでした。局後、T先生に尋ねても、「いやあ直井さんお強いですねえ。非常にうまく指されたので、やられたかなと思いましたよ」なんて言ってます。「どの手が悪かったんですか?」「特にこれといって悪い手は無かったですよ」「じゃあ僕はなぜ負けたんですか?」「そうですねぇ・・・。しいて言えば、最後のところで攻めを急ぎ過ぎですかね。あそこでじっくり待たれたら、こっちはどうしようも無かったですね。ある程度強い相手とやる時には、大ミスは期待出来ませんから、真綿で首をしめるようにじっくり行くことですよ。じりじりと自分の優位を確立して行くんです」 このアドバイスは、私の腹の底まで沁みました。
あと少しで結果が出せそうな時、それとなかなか結果が出ない時、私たちはよく無理筋の手に走りがちです。でもそういう時こそ、落ち着いて足元を固めるべきなんですね。注射を打つより漢方薬を少しずつ飲んでいく方が強いのです。東大はすぐに結果を要求される体質のために、ノーベル賞が取りにくいとか・・・。巨人軍もすぐ優勝しなければならないというプレッシャーから、大型の戦力補強ばかりに走っていますが、あんなことしないで生え抜きの選手たちで「3年後に優勝できる」チーム作りを目指していれば、再びV9くらいできるチームになってると思うんですよね。青梅東高校では、校長先生をはじめ「ブラスバンドが盛大に演奏会を開いてくれる日も近い」なんて期待して下さっています。でも私は絶対に「通らばリーチ」みたいな無理はせず、確実に一歩ずつ前進することだけを狙う手を打ちつづけたいと思っています。
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定員の半分入れば大盛況と申しましたが、これは本当で、半分入ると一瞬満席のような錯覚を起こします。多くのお客さんが、自分の荷物や花束を隣の席に置いたりするので、確かに空席が無いように見えるんですね。半分でも、立ち見の人が発生することがあります。遅れてきた遠慮深いお客さんが、中のほうに侵攻するのをためらうからでしょう。ですから、定員いっぱいの満席になると、お客さんにとってはかえって不快なことがあります。休憩時間に席を立つのも一大事だし、消防法によって立ち見が禁止されているホールでは、定員オーバーの時に泣く泣くお帰りいただくことも起こり得ます。そういったことを考えると、逆転の発想で、300人呼ぶ自信のあるバンドは、定員600前後のホールを利用すれば快適な演奏会になるというもの。集客力に合わせたホール選びなんて、本末転倒みたいですが、それが一番現実的だと思うのです。だって、小さなライブハウスなら50人も入ったら超満員だし、10月頃東京ドームで日本ハム対近鉄の消化試合を見に行くと、それは閑散としたものですが、2000人くらい入ってるんですよね。
入場無料にすればお客さんが増えるというのは実は正反対で、たくさん呼びたければ有料にするのが一番です。無料の場合、当日の天候などによって観客数は大きく変動しますが、有料チケットを買ってくれた人は、たとえ槍が降っても来てくれます。また当然のことながら、有料の場合には、メンバーにチケット販売ノルマが課せられますから、気合いが全然違ってきます。ただ、有料にしたから演奏会の収支決算が黒字になると安易に期待することはできません。たとえ300円でも入場料をとった場合は、ホール使用料金がハネ上がるし、著作権料も厳正に支払うことになりますから、かえって赤字を大きくしちゃうことが多いですよね。黒字にするための有料化ならば、ドーンと高値をつけるしかありません。
まあとにかく、多くの工夫と苦労があって、演奏そのものはその氷山の一角・・・。私たちアマチュアの演奏会って、そういうものなんですね。
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大成功の演奏会に来て下さったお客様の数は、どう見ても100までには足りていませんでした。ホールは、定員の半分入ると「大盛況」という感じになります。だから定員700のキララホールでやる以上は、350人呼ぶ努力が必要ですが、まあなかなかそうもいかないでしょう。特に知名度の高いゲストでも出演しない限りは、私たちのようなアマチュアのコンサートに来て下さるのは、まず直接呼んだ人たち以外には期待出来ません。まったく知らない人が、ポスターやチラシを見て来て下さるなんていうことは、もちろんあるにはありますが、たまたま道で千円札を拾うようなことだと思うべきで、これをはじめから期待することはできないのです。
実際私にはスゴイ経験があります。もう20年くらい前、日野市の市民文化祭の中のジャズコンサートでしたが、あるコンボバンドの助っ人で、ドラムを叩きに行きました。場所は高幡不動駅の近くの七生公会堂。定員は300です。市民文化祭の一部なので、市の広報に掲載されており、それを見た市内のジャズファンが詰めかけてくると考えたのでしょう。特に他の宣伝活動はしていなかったようです。当日、演奏がスタートしたときのお客さんは、リーダーの方の奥さんと、私が呼んだ日野市民バンドの3名、計4名でした。そういうものなのです。
まず宣伝は必要で、さらに直接お話をして、来ていただけるという約束を取り付けるまでは、確定票数にカウントできません。よくある「行けたら行くよ」というのは、限りなく「行かない」に近いものです。結局、その演奏会に対して、出演するメンバーがどれだけ気合をこめているかが、そのまま数字になって返ってくるということなのです。秋留台の演奏会も、第1回定期演奏会の時には200人以上入った実績があります。ニューサウンドの方も、ホールで100以下ということが最近多いですが、10周年コンサートでは500人呼んでいるんですよね。がんばってお客さん呼びましょう!
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演奏会はおかげさまで大成功でした。(と、やった本人は常にそう思うもの) 一夜明けると、引退して普通の人になったばかりの芸能人のような心境でございますね。本番が終わったとはいえ、ゲスト出演の方々を除いては、反省会、お礼まわり(或いはお礼状の発送)、ポスター撤去、会計処理など、残務処理は続くわけです。面倒は面倒ですが、これもまた演奏会の余韻を感じられて、苦痛とは感じないものです。本当に終わったなあと実感するのは、録音や録画ができあがって、それらをダビングされたものを家でゆっくり鑑賞する頃でしょうか・・・。
今回の演奏会で大きな達成感を得られたのは、何といっても練習の量と質によるところが大でしょう。メンバーのほとんどは、今年のゴールデンウイークをこれのために放出したことになります。合宿並みの長時間練習で、目に見える進歩を遂げ、休憩時間さえ必死に自分のパートをさらうほど、みんなが妥協せずにより良いものを目指していました。これだけの準備をすれば、本番に向けての集中力はぐんぐん増し、細かい出来不出来はあるでしょうが、満足の行くものができるのです。
最近アマチュアバンドの中にも、プロ並のハードスケジュールをこなす団体があって、本番1週間前になっても曲が未定だったり、当日のリハが初見というメンバーがゴッソリいたり、なんて話を聞きます。私の所属するニューサウンドも、そんな時期がありました。そういうのって、メンバーに力があるから出来ることには違いないのですが、何か大切なものを感じることができないまま終わってしまうような気もするのです。アマチュアはアマチュアらしく、数少ない「人前での演奏」に向けて、不安になり緊張しながら、同じ曲を延々と練習していって、そして本番の感動を味わう・・・、その方が結局は楽しみの度合いから言っても上だと思うのです。
本番が少なすぎるのも寂しいですが、本番過多のバンドもちょっと考えてみる必要がありそうです。
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明日はいよいよ演奏会です。わが社の営業部による宣伝活動が功を奏して、なんと日本中からお客さんが集まる予定です。これマジらしいよ。静岡は序の口。遠く金沢や広島からも来ていただけるそうで、いやはやインターネットの威力はスゴイですねえ。
さて、明日演奏する部員たちや、OB諸君はどんな前夜を過ごされることでしょうか。私の場合、もう20年くらい前から、本番前夜は肉を食う、というのを通しています。やはり先立つものはスタミナです。演奏会は、ただ自分のパートを演奏して帰ればオシマイというわけにはいかない事が多く、舞台袖から楽屋から走り回って、お客さんに挨拶して、トラックの運転手さんと打ち合わせして、ホールの事務室と手続きして、お弁当屋さんにお金払って・・・なんてやると、もう放心状態に近いヘトヘトに疲れます。効果があるかどうか別にして、「前夜に肉を食った」という事実が、演奏会当日の自分を支えてくれるのです。以前は必ず、永山橋交差点のシャロンというレストランで、一人黙々と3000円分位のステーキを食べるのが定番でしたが、今日は西友で牛カルビを約600グラム買って、明日出演の2人ですべて食べ尽くしました。これでぐっすり寝ると、たいてい見る夢は決まっていて、自分がソロ吹いたり指揮して拍手大喝采浴びて、演奏会が大成功するのでございます。失敗する夢は見たことないですよ。ホントに。
こうして前夜の段階ですでに、曲が決まんないとか、部員が揃わないとか、何やかんや今までの苦労の大部分は消し飛んでいます。そして本番終了後は、もう次の演奏会をいつにするか、なんて考えてるんですね。まるで子供を産んだばっかりでゼエゼエ言ってるお母さんが、もう次の子のことを話し出すのと似ています。てなわけで、出演者の皆さん、明日は炸裂しましょう! そして、わざわざキララホールに足を運んで下さる皆さん、どうぞお楽しみに!
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今日はメーデーで、久しぶりに都心に出たので、ぶわーっと飲んで帰るか!と思っても、何となく恐ろしいのでまっすぐ帰りました。青梅の田舎者が新宿歌舞伎町の裏道なんかに行けば、カモにされてしまいそうです。ところで最近、アマチュアの吹奏楽団やオーケストラで、ボッタクリみたいなのがあるようなので、この場で皆さんの注意を促しておこうと思います。
市民バンドや市民オケは、アマチュアの音楽愛好家が集まって楽しく練習する場なので、堅苦しいことは似合わないような気がしますが、決してそうではありません。みんなが楽しく活動できる良い団体ほど、民主的運営の細かい手続きがしっかりしているものです。私のように、多くのバンドを渡り歩いてみれば一目瞭然ですが、初めてそういう団体に所属した方には、比較の対象が無いのでよくわからないでしょう。きちんとしたバンドの見分け方はですねぇ・・・。まず総会が年に一度開かれていて、会計報告がなされているか。これは最大のポイントです。厳密には、規約も存在しなければならないし、会計監査報告も必要ですが、要はバンドの経済面がオープンにされているかどうかです。それと関連しますが、バンドに備品がある場合、備品台帳のようなものがあって、保管場所が明確になっていることが大切です。これらが無いと、一部の人間に団の財産が握られていることになり、団を私物化される危険があります。数十万という額を、団長が個人の買い物に使っていたなんてのや、団の楽器が勝手に売却されていたなんて例を、残念ながらいくつか知っています。悪いバンドかどうかは、入って見なければ解らないという面もありますが、団員募集の際に会費の額は明記されているので、あまり高額だったら一応要注意でしょう。私の感覚では、アマチュアでしかも学生も混じってくるバンドの会費は、いいとこ月2000円どまりだと思います。というか、それくらいの範囲でやりくりするべきです。
気持ちよく活動し、不愉快な思いをしないためにも、一度自分の払った会費の行方をチェックしてみましょう。
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